決まっていない

「ワインは難しい」
この言葉を聞くたびに、寂しさを覚えてしまうのはワインを愛し提供する人間なら一度や二度ではないはず。

一体誰がそんな風にさせたんだ!と、つい短気を起こしてしまいそうなのをワインを飲みながら落ち着いて考えてみました。
この「難しさ」のひとつに「曖昧さ」があるのかなと思います。
日本は世界中の多種多様なワインが揃い、ワインを楽しむ環境においては世界的にも稀に見る種類の多さと言われています。
この幅の広さがある一方で、基準やスタイルに囚われないグローバルなワインたちを前にすると真面目で繊細な日本人(私も含めて)は戸惑ってしまうのかも。

よく聞かれるフルボディの基準。

ものすごく簡単に言うと、明確な決まりはありません。
とはいえ品種による色の濃さや、飲んだときの香りと味わいの濃さ、渋味の強さ、アルコール度数などなど、「目安」というある程度の判断基準はあります。
店頭でも出来るだけお好みに近づけられるよう、そこをポイントにおすすめさせて頂いています。

渋味(タンニン)がしっかりと感じられる赤ワインの代表格はカベルネ・ソーヴィニヨン。
https://www.aizuumazake.shop/view/item/000000002577?category_page_id=ct489
こちらはアルコール15%と高く、味わいの濃厚さにパワフルな印象を与えています。まさしくフルボディなワインです。

「造り手がフルボディといえばフルボディ」
造り手にお話を伺うと、品種やぶどうの収穫タイミングであったり、醸造方法を変えていたりする過程でそれぞれに造り手の考え方が反映されています。
それが味わい、ボディを表現するものとして大きいのだなと感じます。

皆さんは日本酒をどのように選んでいますか?
酒米の種類や、純米や純米吟醸など精米歩合によるもの、使用する酵母…
美味しさを楽しむって、やっぱり造り手ですよね。

 

ABOUTこの記事をかいた人

zunko

のんべえソムリエです。(ワイン担当) ふだんはワインぶどうを栽培する農家です。